マニュライフのこだわり年金ってどんな個人年金保険?8つの特徴とシュミレーション

マニュライフ生命は「こだわり個人年金」という保険を販売していますが、どのような内容かご存知ですか?

こだわり個人年金は、他の年金と異なる部分が多く、特徴やメリットとデメリットをしっかり抑えた上で加入する必要があります。

「個人年金ってどこで加入してもいっしょでしょ?」

「違いがよく分からない」

という方のために今回はマニュライフ生命のこだわり個人年金について、特徴を解説していきたいと思います。

マニュライフ生命ってどんな会社?

マニュライフ生命は、マニュライフ・ファイナンシャル社というカナダ系大手金融サービスグループのグループ会社で、東京都新宿区に本社があります。

1999年にマニュライフ・センチュリー生命として上陸したのちに、2001年から現社名となりました。

2000年に第百生命保険会社が経営破綻したことにより、スポンサーとなって、第百生命の契約から契約を引き継ぎ現在にいたります。

生命保険商品は、幅広くラインナップされており、医療保険、生命保険、個人年金から、現在は販売停止している会社も多い、変額保険まで、販売されています。

マニュライフ生命のこだわり個人年金はどんな商品?

こだわり個人年金は、外貨建ての個人年金ですので、契約者から円で支払われた保険料は、保険会社により米ドルや豪ドルなどの外貨に交換されて運用されていきます。

そして運用された積立金を年金原資として、将来年金として受け取るという内容です。

外貨に交換された保険料は、約束された積立利率をもとに運用されていきますが、積立利率は毎月変動していきます。

契約可能な内容は以下の通りです

契約可能年齢:0歳〜60歳
保険料:1万円〜40万円(千円単位)
積立利率:毎月変動
払込回数:月払い、半年払い、年払い
払込方法:口座振替、クレジットカード
年金種類:終身年金(10年保証期間付) 確定年金(5年または10年)

となっています。

こだわり個人年金の良い特徴5選

ではこだわり年金に加入するメリットは何なのか確認していきましょう。

こたわり年金のメリットは高い積立利率と、柔軟な積立方法です。

それぞれ細かく解説していきます。

高い積立利率

こだわり年金は外貨建ての保険のため、円建ての保険と比べてとても高い積立利率となっています。

積立利率は2018年12月時点で、

米ドル:3.20%
豪ドル:2.40%

となっています。

円建て保険の利率は、ほぼ全ての保険会社で1%を切っているためとても円建てと比べてもとても高い水準であることが分かります。

また、積立利率は最低でも1.5%が保証されているため、何があっても積立利率が1.5%を下回ることはありません。

注意点

積立利率が毎月見直されるため、アメリカとオーストラリアの景気にとても左右されます。

また、払い込んだ保険料を米ドルと豪ドルのどちらに交換するにするかは契約時に選ぶため、途中で変更することは不可能です。

ドルコスト平均法を使うことができる

こだわり年金は、毎月一定の日本円で保険料を支払っていくので、ドルコスト平均法という投資法を使うことができます。

ドルコスト平均法とは、毎月同じ額を投資する方法のことで、投資の対象の価値が下がっているときには多く購入でき、反対に価値が上がっているときは少なく購入することができます。

これにより、平均購入価格を抑えることが出来るため、為替相場が上下した場合でも

例えば毎月、10,000円の保険料を支払っていたを5ヶ月、計50,000円支払った場合と、50,000円の保険料を一括で支払った場合を比べてみましょう。

仮に円相場が以下のように動いたとします。

1ヶ月目:1ドル=120円
2ヶ月目:1ドル=110円
3ヶ月目:1ドル=100円
4ヶ月目:1ドル=90円
5ヶ月目:1ドル=100円

このとき、毎月10,000円の保険料を支払うと、

1ヶ月目:83.3333ドル
2ヶ月目:90.9090ドル(累計:174.24ドル)
3ヶ月目:100ドル(累計:274.24ドル)
4ヶ月目:111.111ドル(累計:385.35ドル)
5ヶ月目:100ドル(累計:485.35ドル)

5ヶ月を経過した時点では、

485.35×100=48,535円となります。

一方で最初に5万円を一括で支払った場合、1ヶ月目の円相場が1ドル=120円なので、

50,000円➗120=416.66ドル

となるので、同じように5ヶ月目時点で、1ドル=100円となっていた場合、

416.66ドル×100円=41,666円

となるので、比べてみると毎月一定額を支払っていた方が、より多く資産を保有できています。

ライフステージに合わせて積み立てていける

こだわり年金は、契約の途中で、交換する通貨を変更することができないのですが、毎月支払う保険料の額は途中で変更できます。

これにより、ライフステージが変わり、他にお金が必要となった場合も、解約せずに継続することができます。

転職をしたことにより収入が減ってしまったり、子供の教育費にお金がかかったりと、意外にも保険料の減額を検討しないといけないケースは多いため、保険料を調整できる機能はとても便利です。

個人年金保険料控除を使って節税をすることができる

こだわり個人年金は、個人年金保険料控除を使って節税することができます。

個人年金保険料控除は、所得税と住民税でそれぞれ4万円と2.8万円の控除枠があり、年間に保険料をそれぞれ8万円と5.6万円支払っていた場合に、受けることができます。

例えば、こだわり個人年金の保険料を毎月1万円支払っていた場合、年間で12万円の保険料となります。

所得税を計算する場合、年間の保険料が12万円を超えているため、計算対象から4万円控除してくれます。

所得税を計算するときは、その人の年収によって、課税される額が変わるのですが、このとき所得税の税率が20%の場合、

4万円×20%=8,000円を年間で節税することができます。

住民税を計算するときは年間の保険料を5.6万円以上支払っているので、2.8万円が住民税の計算から控除されます。

住民税の税率は10%ですので、年間で2800円の節税となり、所得税と合算すると10,800円の節税が期待できます。

注意点

個人年金保険料控除を受けるためには、税制適格特約を付加する必要があるため加入条件に注意しましょう。

具体的には

・年金の受取人を被保険者と同じ人にする
・年金の受取人が契約者(保険料を払う人)もしくはその配偶者のいずれかであること
・保険料払込期間が10年以上
・年金開始日の年齢が60歳以上で、かつ、年金支払期間が10年以上であること

などが挙げられます。

この税制適格特約を付加しなかった場合は一般生命保険料控除の対象となり他の死亡保険などと保険料が合算され、控除を最大限受けられない可能性があるので注意しましょう。

将来の年金の受け取り方を選ぶことができる

積立てたお金をどのような形の年金で受け取るかは選ぶことができます。

選べる年金の形式は、10年保証付きの終身年金か、5年もしくは10年の有期年金から選択することができます。

10年保証付き終身年金

この受け取り方は、自分が亡くなるまで一生涯に渡って年金を受け取ることが出来ます。

そして年金を受け取っている途中に自分が亡くなってしまった場合でも、最低10年分の年金は残られた家族に払われます

有期年金

積み立てたお金を、5年もしくは10年に分けて受け取ることができる方法です。

受け取る年金には所定の利率がかけられるため、一括でまとめて受け取るよりも、多くの金額を受け取ることができます。

そして、年金を受給している途中で亡くなってしまった場合は、残りの期間分の年金を残された家族が受け取る形となります。

終身年金よりも有期年金の方が、受け取ることができる年金の総額が多くなる場合が多く、終身年金で有期年金の受取額を上回るためには、平均寿命以上は最低でも長生きしないといけません。

年金を受け取る通貨も指定できる

こだわり年金は、年金を受け取る時に、受け取る通貨を選ぶことができます。

例えば、貯まった積立金を全て円に交換して受け取ることも可能ですし、逆にドルのまま受け取ることも可能です。

受け取る方法は以下の4つです。

・年金全てをドルで受け取る
・外貨建ての年金を毎年円に換算して受け取る
・年金原資を最初に全て円に換算して受け取る
・年金を一括で受け取る

このように年金を受け取る時の状況によって選ぶことができます。

こだわり個人年金の注意すべき特徴3選

このように良いことが多いようにかんじるこだわり年金ですが、もちろんデメリットもあります。

こだわり年金に加入するときはデメリットもしっかり認識して加入するようにしましょう。

具体的には以下の通りです。

円建て保険にはないリスクとコストがある

こだわり個人年金は外貨建ての保険ですので、円建ての保険にはない、リスクとコストが存在します。

これらを理解しておかないと思わぬ損失が発生することがあるので注意しましょう。

為替リスク

為替リスクとは、為替相場が上下することによって、損をしたり得をしたりする可能性のことを言います。

契約した時の為替相場と、解約した時もしくは満期になった時の為替相場を比べて、円の価値が上がって、ドルの価値が下がっていると損をしてしまう可能性があります。

しかしこだわり年金は、毎月掛け金を支払っていくタイプなので、メリットの項目でも説明したドルコスト平均法を使うこうができるので、ある程度のリスクは緩和されます。

しかし、解約するタイミングで、ドルの価値が下がっているとやはり損をしてしまうので、ドルを円に変えるタイミングには気をつけましょう。

こだわり個人年金は、ドルコスト平均法以外にも対策がされています。

手数料

保険料を毎月円からドルに交換するのですが、この時1ドルにつき0.5円の手数料が発生します。

そして円からドルに変える時も、同じ手数料が発生するので、往復で1ドルにつき1円の手数料が発生するので注意が必要です。

10年未満で解約した場合は、積立金がかなり少なくなる

こだわり個人年金は、契約してから10年以内に解約してしまうと、「解約控除」というものが解約返戻金から引かれるため、とても少ない金額となってしまいます。

契約してからすぐに解約してしまうと、積立金の36%が、契約から5年以内で解約しても18%の金額が差し引かれることとなるため注意が必要でしょう。

こだわり個人年金を契約するときは契約しても、10年間は解約しないように心がけることが大事です。

内容が複雑すぎる

以上のようにこだわり年金は、聞きなれない単語を理解して、自分で様々なリスクとコストを管理しなければいけないため、とても複雑で内容の理解しがたい保険となっています。

加入する際は営業職員の説明をしっかり聞き他人任せにするのではなく自分でも理解をしてから加入するようにすることはどの保険でも大大事です。

外貨建ての保険は、円建ての保険に比べてさらに加入内容が複雑になりがちですのでより理解する姿勢が大事です。

こだわり個人年金を試算してみた

こだわり個人年金は、毎月積立利率が変わるだけでなく、毎月の保険料をその時の為替相場を元に円からドルに交換されるため、試算するのが難しい保険です。

パンフレットには、過去の実際の金利や為替相場を元に試算されたものが掲載されているので、見ていきましょう。

・契約年齢:40歳
・性別:男性
・月掛け保険料:10,000円

で試算してみます。
この時、パンフレットの試算では1992年11月1日〜2017年10月31日の期間で実際の市況や為替レートを元に試算されているため、今後の利率を保障するものではありません。

年金開始開始年齢:65歳
払込保険料累計額:300万円
保険料払込期間:25年
毎月の円での払い込みを米ドルに換算した累計額:28,204.82米ドル
積立金額:50,099.29米ドル
返戻率:177.62%
積立金を円に換算した際の5,628,154円
返戻率:187.60%

という結果になったのですが、これだけを見て理解をするのは難しいので、解説すると

①1992年11月1日に加入し、毎月1万円の保険料を40歳から65歳までの毎月25年に渡って支払っていく

②25年間で合計300万円(10,000円✖️12ヶ月✖️25年)支払うことになるが、毎月円から米ドルに変換されるため、1992年11月から2017年10月までの実際の為替レートで交換していくと合計で、28,204.82米ドル得ることになる。

③積み立てられた米ドルを1992年11月から2017年10月までの実際の積立利率で運用しいくと、2017年10月31日時点では、50,099.29米ドル

④運用によって増えた50,099.29米ドルを、2017年10月31日の為替レートで日本円に変換すると、5,628,154円

⑤最終的に300万円支払って、5,628,154円になるので、返戻率は5,628,154円➗3,000,000万円で187.6%

という結果になります。

確かに増えてはいますが、円相場と金利は今後どうなるかは読めないので、確実に増えるというわけではないという点に気をつけましょう。

こだわり個人年金はこんな方におすすめ

こだわり個人年金保お勧めできるのは、ズバリ外貨建て保険をしっかり理解できる人です。

為替リスクや手数料の説明などをしっかり聞いた上で内容理解できないようであれば、いくら積立利率が高い保険であっても加入すべきではありません。

なぜなら、こだわり個人年金は将来自分が年金を受け取るタイミングで円で受け取るのかそれともドルで受け取るのかを選択するだけでなく、受け取るタイミングもある程度自分で指定できるため、こだわり個人年金の内容を理解していないと扱いきれないからです。

一方で内容をしっかり理解した上でこだわり個人年金に加入すれば、円建ての保険の比ではない、積立利率ということもあり、効率的に資産を形成することができるでしょう。

まとめ

このように、メリットも多いこだわり個人年金ですが、為替リスクやコスト、更に解約控除の存在があるため、解約するタイミングやドルを円に交換するタイミングを間違えると思わぬ損をしてしまう可能性があります。

こだわり個人年金を契約するときは、仕組みや用語、メリットとデメリットをしっかり理解した上で契約する必要がある年金です。

勧められたからといって安易に加入するのではなく、自分でも理解を深めてから加入するようにしましょう。

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