明治安田生命の虹色きっぷってどんな個人年金保険?8つの特徴とシュミレーション

明治安田生命は「虹色きっぷ」という個人年金を販売しているのですが、聞いたことはありますでしょうか?

おそらくあまり聞いたことがない方の方が多いかと思います。

それもそのはず、虹色きっぷは銀行の窓口でしか加入できない商品で、明治安田生命の営業職員からは加入するこができない年金保険です。

今回は明治安田生命の虹色きっぷの特徴やメリットとデメリット、更に加入する際の注意点について解説していきたいと思います。

明治安田生命の虹色きっぷってどんな商品?

明治安田生命の虹色きっぷは、銀行の窓口で加入できる個人年金保険ですが、内容は明治安田生命の営業職員が販売している「年金かけはし」とほぼ同じ内容となっています。

違いは加入するルートが違うだけで、年金の受取方や、受取率(受け取った年金の合計金額➗これまで支払った保険料の合計)は同じです。

虹色きっぷを販売している銀行はこちらのサイトに掲載されていますが、地方銀行だけでなく、イオン銀行や一部の信用金庫、メガバンクではみずほ銀行などで販売されています。

ちなみに三菱UFJ銀行では虹色きっぷではなく、「かんたん未来計画」という名前で販売されていますが、基本的には同じ商品内容です

虹色きっぷの良い特徴4選

虹色きっぷは個人年金の中でも比較的優れた個人年金保険です。

まずは虹色きっぷの良い特徴から解説していきます。

年金保険の中でも高い受取率

虹色きっぷは、年金かけはしと同様に、据置期間を設けることによって、年金保険の中でも高い受取率を実現しています。

さらに据置期間という、保険料を支払わずに、保険会社にこれまで積立てたお金を更に運用で増やしてもらう期間も設定することにより、受取率を増やすことが可能です。

現在の日本は低金利なので、年金保険の予定利率も下がってしまっている状況。

年金保険の受取率が、103%程度のものもあるなかで、虹色きっぷの受取率は107%以上を期待できることもあり、比較的高い水準です。

虹色きっぷのパンフレットに、据え置き期間を設けた場合と、設けなかった場合の試算結果が掲載されているので、抜粋すると

加入例
・性別:男性
・契約年齢:25歳
・月払保険料:30,000円

で試算して据置期間なしの場合と有りの場合(5年)で計算してみたところ

・払込期間25年(10年確定年金)
据置期間なし→受取率:104.0%
据置期間あり→受取率:105.8%

・払込期間35年(10年確定年金)
据置期間なし→受取率:105.1%
据置期間あり→受取率:107.0%

という結果となります。

据置期間を最大の5年間に設定した場合で、受取率はおおよそ2%弱上昇します。

このように、虹色きっぷは据置期間も併用することにより、個人年金保険の中でも高い受取率を実現しているのです。

注意点

虹色きっぷは据置期間を設定することにより最大の受け取り率を実現できる年金です。

据置期間を、最大の5年設けなかった場合、受取率は2%弱低下してしまうため注意しましょう。

銀行の職員に相談して加入できる

虹色きっぷは、銀行の窓口で加入できるますが、これは場合によってはメリットと捉えることができます。

あなたはお金の相談をする時、保険の営業職員と銀行の職員、どちらが安心しますか?

きっと銀行の職員の方が安心と答える人が多いのではないでしょうか。

銀行に勤めている方は、保険の知識は、保険の営業職員に一歩劣りますが、資産運用や金融全般に関する知識は、保険の営業職員の方よりも優れている場合が多いです。

そのため生保の営業職員よりも、銀行の職員から説明を聞いて加入した方が安心できるという方もいます。

健康状態が心配な方でも加入できる

保険に加入する時は、自分の健康状態について、ありのままを告知しなければいけません。

しかし、虹色きっぷは告知が不要ですので、健康状態を申告したり、健康診断の結果を提出したりする必要がありません。

そのため虹色きっぷは、服用している薬があったり、健康診断にひっかかってしまったり、治療中の持病があるかたでも問題なく加入することができます。

特に保険に加入する際は、うつ病などの精神科系の疾患に罹患してしまうと加入することがとても困難です。

しかし虹色きっぷであれば、精神科系の疾患を持った方でも加入できます。

注意点

虹色きっぷは、健康状態の告知がないため加入しやすい反面、 保険料払込免除特約がありません。

そのため、自分が重い病気にかかってしまったり、障害状態になってしまった場合でも、保険料を払い続けていく必要があります。

詳細は注意すべき特徴の章で解説していますのでご確認ください。

生命保険料控除を使って節税できる

虹色きっぷは個人年金保険料控除の対象となるため、所得税や住民税を節税することができます。

控除とは、税金を計算するとき、計算の対象外となる金額のことで、受けられる控除の額が大きいほど、税金の負担を軽減することが可能です。

所得税と住民税でそれぞれ控除できる額がことなりますので、確認してみましょう。

・所得税:最大4万円の控除(個人年金で保険料を年間で8万円以上支払っていた場合)
・住民税:最大2.8万円の控除(個人年金で保険料を年間で5.6万円以上支払っていた場合)

となります。

所得税の税率は、その人の1年間の所得(収入-控除)の額によって変わってくるのですが、仮に20%の場合は、4万円の20%
で、8,000円の節税となります。

一方で住民税の税率は10%のため、2.8万円の10%で2,800円の節税が可能です。

よって、所得税と住民税で合わせて年間で約1万円の節税することができます。

注意点

個人年金保険料控除を受けるためには、税制適格特約を付加する必要があります。

税制適格特約が付加できないと、一般生命保険料控除の対象となってしまうため、注意しましょう。

一般生命保険料控除の対象になると、すでに死亡保険に加入していて、年間の保険料が8万円を超えている場合、それ以上の節税することができません。

税制適格特約を付加するためには、以下の条件を満たす必要があります。

・年金の受取人を被保険者と同じ人にする
・年金の受取人が契約者(保険料を払う人)もしくはその配偶者のいずれかであること
・保険料払込期間が10年以上
・年金開始日の年齢が60歳以上で、かつ、年金支払期間が10年以上であること

契約をするときは、以上の点に気をつけて契約をするようにしましょう。

虹色きっぷの注意すべき特徴3選

一見優れているように感じる虹色きっぷですが、注意すべき特徴も存在しますので、確認しておきましょう。

加入する際は、必ず注意すべき特徴を理解した上で加入しないと、後で思わね損をしてしまうことになります!

銀行で販売されているが故のトラブルがある

虹色きっぷだけでなく、銀行で説明を受けて保険に加入した方から、「保険に加入した覚えがない」というクレームがしばしば発生しています。

これは、銀行の職員が進めているが故のトラブルなのですが、銀行の職員側も「保険である」ということをよく説明しておらず、契約した側も保険ではなく、定期預金みたいなものだと勘違いして契約したことによって発生するトラブルです。

現在はコンプライアンスの観点から、年金保険であると伝えることは、きちんと説明するように義務付けられていますし、パンフレットの最初のページにも「これは生命保険です」という文言があるので、以前に比べてこのようなクレームは減ってきてはいます。

ではなぜ、銀行は保険を販売しているのでしょうか?

銀行が虹色きっぷのような保険を勧めてくるのは、保険に加入してもらうことによって、販売元の保険会社から手数料収入を得られるからです。

現在日本は、金利が下がっている状況ですので、銀行も融資やローン事業などでは採算をとることが難しくなっており、保険や投資信託などを販売して手数料収入を得て、収益を確保しています。

こうした事情もあるので、銀行の職員が進めたからといって鵜呑みにするのではなく、しっかり説明を聞いて、自分自身が理解してから加入するようにしましょう。

早期で解約すると元本割れの可能性がある

これは虹色きっぷに限ったことではないのですが、個人年金保険はに加入したものの、契約してから早期で解約してしまった場合は、元本割れが発生する恐れがあります。

元本割れとは、支払った保険料よりも、解約した時に受け取ることができる解約返戻金の額が低い場合に起こる現象です。

特に加入してから10年以内は、元本を大きく割ってしまう可能性が高いため注意しましょう。

「自分は絶対解約しない!」

と加入時に強く決心していたとしても、早期解約のリスクは意外に多く存在します。

例えば、転職して年収が減ってしまった場合や、夫婦のどちらかが転勤になったために、片方が会社を辞めないといけなくなって世帯の収入が減ってしまった場合などです。

加えて子宝にたくさん恵まれた場合も、塾代などの習い事や、学費などとても大きな出費となります。

このような場合にどうしても、将来のための貯蓄という個人年金は、解約したくなる気持ちが大きくなってしまいます。

保険料払込免除の特約がない

虹色きっぷは年金かけはしと同じく、保険料払込免除の特約がないため、重い病気にかかってしまったり、交通事故などで身体障害を負ってしまった場合も、保険料を払い続けていかなければなりません。

想像してみてください。

自分が重い病気もしくは、障害状態などになってしまったときに、今と同じ仕事ができますか?

なかなか続けていくことは難しのではないでしょうか。

一方で保険料払込免除特約がないため、年金かけはしは健康状態を告知しなくても加入できるため一長一短と言えるでしょう。

契約者貸付、自動振替貸付を利用できない

虹色きっぷは、契約者貸付と自動振替貸付を利用することができません。

契約者貸付とは、加入している保険の解約返戻金の範囲内でお金を借りることができる仕組みです。

もちろん借金ですので、借りたお金に関しては、利息を含めて返済をする必要があります。

しかし、一般の消費者金融や銀行のカードローンでお金を借りるよりも、低い金利で借りられるだけでなく、借りる時の審査もないという点で優れています。

自動振替貸付は、保険料の払込が滞ってしまった場合に解約返戻金の範囲内で、保険料を立て替えてくれるシステムで、もちろんこれにも利息は発生します。

自動振替貸付は、保険の契約の失効を防ぐ効果があります。

保険は一度失効してしまうと、保険は効力を失うだけでなく、もう一度有効の状態に戻すには、復活の手続きをする必要があるため少々面倒なことになります。

このように契約者貸付と自動振替貸付は、メリットも存在する保険に契約している人の特権とも言えるのですが、虹色きっぷはこの仕組みが使えないため、注意しましょう。

どうしても解約したくなったら

虹色きっぷを契約したものの、事情によりどうしても解約したくなった場合は、「払済保険」にすることを考えましょう。

払済とは、以後の保険料の払い込みを中止して、現在貯まっている責任準備金(これまで積み立ててきたお金だと思ってください)で保障を確保するというものです。

「保険料は払っていけないんだけど解約すると元本割れちゃいしなぁ〜」

と悩んでいる人は、払済にすることに解約することなく、保険料の払い込みを止めることができます。

虹色きっぷの加入内容をシミュレーション

では虹色きっぷを下記の2でシミュレーションしてみましたので、確認してみてください。

35歳男性の場合

・契約年齢:35歳
・性別:男性
・据置期間:有
・月掛け保険料(口座振替料率):30,000円

という内容で試算をしてみると

・年金開始開始年齢:65歳
・払込保険料累計額:900万円
・保険料払込期間:25年
・据置期間:5年
・基本年金年額:約94.3万円
・一括受取額:約929.7万円
・年金受取累計額:約943.4万円
・年金受取率:104.8%

という結果になりました。

毎月30,000円の保険料を毎月25年に渡って払い込んで、その後5年間据え置きすると、94.3万円の年金が毎年10年間に渡って支給される形となります。

受け取ることができる年金の合計は

94.3万円×10年で943万円となります。

この時支払った保険料の合計は900万円(30,000×12×25)なので

実質の受取率は

943.4万円÷900=104.8%

となります。

55歳女性の場合

・契約年齢:55歳
・性別:女性
・据置期間:有
・月掛け保険料(口座振替料率):30,000円

という内容で試算をしてみると

・年金開始開始年齢:80歳
・払込保険料累計額:720万円
・保険料払込期間:20年
・据置期間:5年
・基本年金年額:約74.7万円
・一括受取額:約736.3万円
・年金受取累計額:約747.2万円
・年金受取率:103.7%

という結果になりました。

35歳開始の場合と比べると、受取率が低下しているのが分かります。

そして据置期間を5年間設けると、年金の受け取り開始年齢が80歳となってからの受け取りとなるため、注意が必要です。

そのため、虹色きっぷは据置期間も見据えてできる限り早めに保険料の支払いを開始することが望ましいと言えます。

虹色きっぷはこんな人にオススメ

以上の特徴を踏まえると虹色きっぷは以下の方にオススメです。

健康状態に不安のある方

虹色きっぷは加入する時に告知が不要なため、 健康状態に不安がある方におすすめの個人年金です。

その代わり保険料払込免除特約がないため、現在払込める金額ではなく、長年にわたって無理のない範囲で払っていける額で加入することが、より大事と言えます。

生命保険会社の営業職員と面談して加入することに抵抗のある方

個人年金保険の加入を検討しているが生命保険会社の職員との面談には少し抵抗があるかという方にもおすすめです。

なぜなら虹色きっぷは、銀行窓口でしか加入できないため、面談するのは銀行職員となるからです。

銀行の職員であれば、生命保険だけではなく、総合的なお金に関するアドバイスを受けることができるかもしれません。

加入を検討する際も銀行員の言うことを鵜呑みにするのではなく、ご自身で加入内容をしっかり確認し、 自分が加入したのは保険であるということを忘れないようにしましょう。

まとめ

以上のように、虹色きっぷは、個人年金保険の中でも優れた方ではありますが、加入するときに注意すべき点を必ず確認してから加入することが必要です。

また、メリットとデメリットも確認し、特にデメリットをしっかりと認識した上で加入することが何より大事と言えます。

老後の資金を構築するのが難しくなっていますが、虹色きっぷだけでなく、様々な手段を用いて老後の資金を準備するようにしましょう。

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