楽天証券でiDeCoに加入する4つのメリットと2つのデメリット

楽天証券でiDeCoに加入するとどんなメリットがあるのでしょうか?

そもそもiDeCoは加入する金融機関によって違いがあるのかと疑問に思う方も多いと思います。

しかし楽天証券で加入するiDeCoに加入には、他にはない特徴があります。

今回は楽天証券でiDeCoに加入するメリットやデメリットを中心に解説していくだけでなく、楽天証券でiDeCoに加入すると選択できるおすすめの商品などを紹介していきます。

ぜひ最後までご覧いただき参考にして頂けると幸いです。

楽天証券はどんな証券会社?

楽天証券とは、インターネット専用の証券会社で、楽天グループに属しています。

口座数は100万、預かり資産も1兆円を超えており、ネット証券会社の中でも大手に分類されます。

iDeCoの特徴をおさらい

楽天証券でiDeCoに加入するメリットを説明する前に、iDeCo自体にどのような特徴があるのかを解説していきたいと思います。

iDeCoの仕組み

iDeCoは個人型確定拠出年金のことで、自分で拠出した掛け金の運用先を自分で指定して将来の年金を積み立てて行くという制度です。

自分で運用する必要はないため、専門機関に運用を委託している公的年金とは、異なります。

iDeCoは支払った掛金を運用する先は、株式や投資信託など様々な投資先を選択できます。

掛金は全額所得控除

iDeCoのために拠出した掛金は、全額が所得控除となるため、所得税や住民税の負担を減らすことができます。

所得控除とは、税金を計算する際の対象外となる部分のことです。

所得税や住民税の金額を計算するときは、その人の年間の収入に、決まった税率をかけて求められますが、収入の全てが対象になるわけではなく、所得控除を収入から差し引いたものに所定の税率がかけられます。

またiDeCoの掛け金の上限は、

・会社員or公務員:23,000円(但し勤め先に”企業型確定拠出年金”がある場合は12,000円)
・自営業orフリーランス:68,000円(但し国民年金基金と合算)

となっています。

仮に23,000円を拠出していた場合は、23,000円×12ヶ月で276,000円の所得控除を受けることができます。

所得税を求めるときに用いる税率は、その人の所得(年収-所得控除)で変わるのですが、仮に10%の税率とした場合、

276,000円×10%=27,600円

この分所得税の額が少なくなります。

住民税の場合は、税率が10%ですので、27,600円を節税することが可能です。

所得税と住民税の節税額を合計すると、55,200円(27,600円+27,600円)分の税金の負担が減らせます。

運用で得た利益や将来の受け取りなどが非課税

iDeCoでの運用益は、全額非課税なので、運用益から税金が取られることはありません。

通常、株や投資信託などで運用をして利益を得た場合、利益から約20%の税金が徴収されますが、iDeCoの場合は徴収されずに済みます。

また、積立てた年金を受け取る場合は、受け取り方によって以下の控除を受けることが可能です。

・年金形式→公的年金控除
・一時金受取→退職所得控除

このように、iDeCoはとても税金を優遇してくれる制度なのです。

iDeCoの注意点

このようにメリットが多いように感じるiDeCoですが、もちろん注意すべき点も存在します。

それは以下の通りです。

・iDeCoで拠出した掛金は60歳まで引き出すことができない
・元本割れを起こす危険性がある
・コストが発生する

といった点に注意が必要です。

そのため掛けている途中でお金が必要になった場合でも、一切引き出すことができません。

またここでいうコストとは、運用のための各種の手数料や運用会社に支払う信託報酬となどがあり、留意する必要があります。

楽天証券のiDeCoに加入するメリット4選

口座管理手数料が無料

楽天証券は口座管理手数料が無料のため、他の証券会社よりもランニングコストが低いです。

ただし、楽天証券に支払う口座管理手数料は無料なのですが、国民年金基金連合会や事務委託先金融機関には手数料を支払う必要があり、別途167円が発生するので注意しましょう。

楽天証券でiDeCoに加入することで発生する手数料は以下の通りです。
※カッコ内は、国民年金基金連合会や事務委託先金融機関に支払う手数料も含めた合計の手数料です。

⑴加入・移管手数料:0円(2,777円)
⑵口座管理手数料:0円(167円)
⑶給付事務手数料:432円
⑷還付事務手数料:0円(1,461円)

SBI証券と同じく、口座管理手数料は無料なのですが、さらに還付事務手数料も無料です。

楽天証券の証券口座を持っていると1つのIDで管理できる

楽天証券の証券口座を持っていると、その証券口座のIDとパスワードでiDeCoも管理が可能です。

他の証券会社は、証券口座を持っていてもiDeCoと証券口座のIDとパスワードは別々で管理されています。

しかし楽天証券は、1つのIDとパスワードで管理ができるためとても使い勝手が良いです。

また、管理画面はとても見やすく設計されており、スマホの画面にも対応しているためとても利便性が高いといえます。

このため、掛け金の投資比率を変えたり、投資先の商品を変更したりすることが、比較的簡単に行うことが可能です。

幅広い投資商品の中から選ぶことができる

楽天証券でiDeCoに加入すると、全部で32本の投資商品から、投資先を選ぶことができます。

この32本という数は他の証券会社と比べても多い部類です。

準備されている商品も、あまりリスクを取らず着実に運用していきたい方向けのインデックスファンドや、多少のリスクを背負ってでも、利益を狙いに行きたい方向けにアクティブファンドも幅広くラインナップされています。

取り扱い数が1番多いのは、SBI証券のiDeCoの商品数が67件ですので、楽天証券の取扱数は半分以下です。

しかし、楽天証券で準備されている商品は、国内や先進国、新興国の株式や債券などで、低コストの商品が揃えられているため、初心者の方でも選びやすいラインナップとなっています。

年金の受け取り方を自由に選ぶことができる

楽天証券iDeCoに加入した場合、将来の年金の受取が5年から20年の1年単位で選ぶことができます。

また、年金受け取りと一時金受け取りを併用することができるため、自分の退職金の額に応じて受け取り方を調整することができます。

このように楽天証券のiDeCoは、自分の状況にあった受け取り方を選ぶことができるため、とても柔軟性が高いと言えます。

楽天証券でiDeCoに加入するデメリット2選

楽天スーパーポイントが付与されない

楽天証券の証券口座で投資信託などを購入すると、楽天スーパーポイントが付与されますが、iDeCoの掛け金はポイント付与の対象外です。

また通常の投資信託などであれば、楽天スーパーポイントを使って購入できますが、iDeCoの掛け金は楽天スーパーポイントで支払うことができません。

商品のラインナップに課題がある

バランスファンドが少ない

バランスファンドとは、投資先を絞らずに様々な場所に投資をすることにより、リスクを分散しつつも、安定した運用成果を目指す商品です。

投資先は様々で国内や海外の株式だけでなく債券にも投資をし、運用を行います。

しかし楽天証券でラインナップされているバランスファンドは合計5本。

そのうちの4本がアクティブファンドで、インデックスファンドは1本のみとなっています。

信託報酬が最安の投資商品がない

楽天証券では様々な投資商品から選択することができる一方で、他社と比較すると、信託報酬が最も低い商品がありません。

現在信託報酬が最も低いのは、SBI証券のiDeCoで11月から追加されたセレクトプランで選択することができる「eMAXISSlim」やマネックス証券の商品がコスト面では優れています。

信託報酬は、運用会社に支払う手数料ですので、長年にわたって運用していくiDeCoでは、出来る限り信託報酬の低い商品を選ぶことが望ましいです。

ひふみ年金を選択できない

楽天証券はアクティブファンドの数もしっかり揃えていますが人気のあるひふみ年金を洗濯することができません。

ひふみ年金は主に国内の中小企業に投資をするアクティブファンドです。

そしてアクティブファンドの中でも信託報酬が低く設定されており、高い運用成果が期待できる商品ですが、楽天証券では選択できないため注意しましょう。

楽天証券でiDeCoに加入する時のおすすめ商品

楽天証券でiDeCoに加入した場合どの商品を選択すれば良いのでしょうか。

この章ではおすすめの商品を紹介していきたいと思います。

楽天バンガードファンド

楽天バンガードファンドは米国にある世界最大級の資産運用会社、バンガード社が販売するインデックスファンドです。

楽天バンガードファンドには、米国に投資をする「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と全世界の株式へと投資できる「楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)」があります。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)

この商品は米国の株式市場の大・中・小全ての企業に投資を行い、信託報酬も低い水準(0.1696%)水準に設定されています。

米国は先進国の中でも主要国であり、今後アメリカが新興国なみに成長することは考えにくいですが、衰退する可能性も低いです。

そのため、安定して中長期で資産を構築をしたいという方に向いています。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

この商品は全世界へと投資するため、アメリカなどの先進国だけではなく新興国にも幅広く投資をします。

一般的に、先進国の株式をに投資をすると、安定した運用益を期待できる一方で、新興国ほどの成長の見込みはないため、高い運用の成果は期待できません。

反対に新興国の株式を投資をすると、高い運用の成果を期待できる一方で、大幅に損をする可能性もあります。

この両者を組み合わせたものが全世界株式投資の特徴です。

他の金融機関と比較しても全世界の株式に投資できる商品は少ないため、楽天証券のメリットと言えます。

たわらノーロード先進国株式

この商品はたわらノーロードシリーズという優良低コストファンドの中の1つです。

たわらノーロード先進国株式は日本以外の欧米地域に広く投資することが可能です。

信託報酬は0.2160%と圧倒的に低い訳ではありませんが、信託報酬以外に発生するコストが低いだけでなく、長年の投資実績がある商品です。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式だけでなく、債権や不動産にも幅広く投資を行う商品です。

投資を行う際は、できるだけリスクを分散して、損をする可能性を減らしたいという方におすすめの投資信託です。

この商品は、運用のリターンを狙える株式と、安定性を重視した債券をおよろ50:50で投資を行うように設定されています。

このため、仮に株式が暴落をしたとしても、同時に債券の価格まで下がるという可能性は考えにくいため、資産が減るリスクを少なくしてくれます。

またセゾン投信は、資産額が1600億円を超える、実績のあるファンドですので、信頼性も高い商品となっています。

楽天証券のサイトでシミュレーションする方法

楽天証券でのiDeCoのシミュレーションは、とてもシンプルなものとなっています。

こちらのサイトでシミュレーションできますが、入力するのは職業・企業年金の有無・年齢・年収・掛け金・運用利率です。

このうち運用利率は、自分で数値を入力するのではなく、1%・3%・5%の中から選択する形式となっています。

例えば以下の条件で試算をしてみると

・年齢:30歳
・年収:500万円
・毎月の掛け金:15,000円
・運用利率:3%

その結果以下のようになりました。

・積立時の節税額:1,080,000円(年間の節税額:36,000円×12ヶ月×30年)
・運用時の節税額:668,211円
・運用益:3,341,053円
・積立元金:5,400,000円
・合計:8,741,053円

みずほ銀行の試算サイトと同じく、所得税・住民税の軽減額と、運用時の節税額が記載されています。

また、iDeCoのことで不明な点があれば、画面右横に表示されているLINEチャットから24時間365日いつでも相談することができます。

楽天証券の試算サイトでiDeCoを試算する時の注意点

しかし楽天証券の試算サイトでiDeCoをシミュレーションする場合に注意すべき点も存在します。

計算された税金の額は正確ではない

どこの試算サイトもそうなのですが、楽天証券の試算のサイトも、コストが考慮されておらず、税金の計算も大まかにしか計算されていません。

実際の運用では、毎月の口座管理手数料167円と、投資商品ごとに設定された信託報酬が毎年発生するので注意しましょう。

また、このサイトの試算条件の画面に、配偶者や扶養家族の有無を確認する項目がないため、税金を計算する際に配偶者控除や扶養控除などが考慮されていません。

さらに、生命保険料控除や住宅ローン控除などを受けていると、試算結果で表示されている節税効果を得ることができないため、注意しましょう。

年収はずっと一定ではない

このサイトで試算できるのは、あくまでずっと同じ年収が続いた場合の試算です。

年収は昇格や降格、役職変更、転職や企業の業績によって変動し、それに伴い節税の効果も変わってくることを踏まえた上で試算を行いましょう。

年率を詳細に設定することができない

楽天証券の試算サイトは1%・3%・5%の3種類からしか選ぶことができません。

そのため、他の試算のサイトよりも細かい試算を行うことができないため、注意が必要です。

楽天証券のiDeCoはこんなひとにおすすめ

コストを抑えて運用していきたい

楽天証券は口座管理手数料などが無料だけでなく、ラインナップされている投資商品も低コストで安定して運用できる商品が多いです。

そのためiDeCoに加入する際は、少ないコストで運用していきたいという方にはとてもおすすめです。

ただしアクティブファンドの商品がやや物足りなさを感じるため(ひふみ年金がないなど)積極的に運用していきたいという人は、あまり向かないかもしれません。

利便性を追求したい人

楽天証券は証券口座と共通のIDパスワードで管理でき、管理画面もスマホから閲覧しやすいように調整されています。

そのため、運用状況を細かくチェックしたり、定期的に運用商品を入れ替えたりしたいという方におすすめです。

また、楽天証券で証券口座を開設し、投資信託などの商品を購入すると楽天スーパーポイントが付与されます。

さらに貯まった楽天スーパーポイントを使って100円単位で投資信託を購入できます。

日頃からよく楽天を使う方は、iDeCoの口座だけではなく通常の証券口座も開設してみてはいかがでしょうか。

まとめ

このように楽天証券でiDeCoに加入するメリットとして、

・低水準のコスト
・高い利便性

がある一方で

・商品ラインナップに若干の課題がある
・楽天のメリットを活かしきれない

というデメリットが存在します。

全体的に見ると楽天証券のiDeCoは他社と比べても優れており、幅広い年齢層の方におすすめでると言えるでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です