住友生命のたのしみ未来ってどんな個人年金保険?7つの特徴とシュミレーション

住友生命はたのしみ未来という個人年金を販売していますが、どのような個人年金かご存知でしょうか?

「個人年金なんてどこで加入しても同じ」

と考えている方もいらっしゃると思います。

しかしたのしみ未来には、他の生命保険会社が販売する個人年金保険とは少し違った特徴があり、うまく活用すれば老後の生活費をしっかり確保できる手段となります。

今回たのしみ未来の特徴をまとめてみました。

さらに年齢ごとのシミュレーションも記載しましたので、是非最後までご覧ください。

住友生命のたのしみ未来の内容

住友生命のたのしみ未来は、金融機関で販売されている商品ですので、営業職員から加入するのではなく、銀行の窓口で加入の手続きをする形となります。

主に地方銀行で販売されており、メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)では取り扱いがありません。

詳細はこちらのサイトに記載があります。

ちなみに、住友生命の営業職員が販売している、たのしみワンダフルは、たのしみ未来と名前が違うだけで、仕組みや受取率など、たのしみ未来と共通しています。

たのしみ未来の仕様は以下の通りです。

契約可能年齢:0歳〜75歳
保険料払込期間:10年〜50年
保険料払込期間満了年齢:19歳〜85歳
据置期間:0年〜15年
年金支払開始年齢:19歳〜85歳
保険料払込方法:月払い・年2回払い・年1回払い・全期前納
保険料払込経路:口座振替扱い・クレジットカード扱い(月払いのみ)

それでは特徴について解説していきます。

住友生命のたのしみ未来の良い特徴4選

たのしみ未来は、円建ての個人年金保険の中でも、比較的優れた個人年金保険です。

具体的には、①高い受取率、②クレジットカード払い可能 ③生命保険料控除で節税できる ④年金開始年齢を選択できる

という点で優れています。

それぞれ確認していきましょう。

比較的高い受取率

たのしみ未来は、個人年金の中でも比較的高い受取率を実現しているだけでなく、据置期間を設定することにより、受取率を増やすことができます。

据置期間とは、保険料を支払わずに、これまで貯めた積立金を保険会社に運用してもらう期間のことを言います。

たのしみ未来では、最大で15年間の据置期間を設定することが可能で、他社が販売している保険と比較しても、非常に長い期間の据置期間を設定することができます。

例えば30歳男性が、月々2万円の保険料を60歳まで支払った場合、据置期間の有りと無しでは以下のように差が出ます。

・据置期間なし(10年確定年金)
払込保険料合計:720万円
年金受取開始年齢:60歳
基本年金年額:75.02万円
年金受取総額:750.2万円
返戻率:104.1%(年金受取総額/払込保険料合計)

一方で、据置期間を15年に設定するとこのようになります。

・据置期間有り(10年確定年金)
払込保険料合計:720万円
年金受取開始年齢:75歳
基本年金年額:79.64万円
年金受取総額:796.6万円
返戻率:110.6%(年金受取総額/払込保険料合計)

このように受取率を5%以上も増やすことが可能です。

注意点

15年の据置期間を設けると、年金の受け取りの開始の年齢が75歳まで、先送りになってしまうので注意しましょう。

クレジットカード払いを選択できる

たのしみ未来の大きなメリットが、クレジットカード払いに対応している点です。

なぜなら、クレジットカード払いにすることにより、カードのポイントも貯めることができるからです。

毎月支払う保険料は、家計の中でも固定費に分類されるため、クレジットカード払いにすることによって毎月決まったポイントを得ることができます。

クレジットカードの中には、100円につき1ポイント付与されるカードもあり、保険料が毎月1万円だとすると、それだけで毎月100ポイント付与されることとなり、年間では1200ポイントです。

個人年金保険は長年にわたって保険料を支払っている保険ですので仮に30年間保険料を払い続けたとすると1200ポイント×30年で36,000ポイントも得ることが可能です。

クレジットカードのポイントは1ポイントにつき1円の価値があるので、36,000円分の商品に交換できます。

クレジットカード払いができる保険会社は限られているので、個人年金をクレジットカード払いにできるのは大きなメリットといえるでしょう。

注意点

クレジットカード会社によって、ポイントの還元率は異なります。

また、ポイントの還元率は途中で変わることもあるため、注意しましょう。

年金開始年齢を選択できる

個人年金保険は、積立てた年金を受け取ることができる年齢は、60歳や65歳であることが多いです。

しかしたのしみ未来は、年金開始年齢を自由に選択することができます。

選択の幅は広く、なんと19歳から85歳の間で選択することができるので、例えば30歳から10年間積み立てて、40歳から年金を受け取ることも可能です。

注意点

保険料の払い込み年数が少ないと、受け取ることができる年金額も少なくなるため注意しましょう。

生命保険料控除で節税できる

個人年金保険料控除の額は、所得税と住民税によって控除できる額が違うためそれぞれ解説していきます。

所得税

所得税を計算するときは、最大で4万円が控除され、保険料は年間で8万円以上支払っている必要があります。

所得税の税率はその人の収入の額によって税率が変わってきますが、仮に税率を20%とした場合

4万円×20%= 8,000円

を年間で節税することができます。

住民税

住民税の場合の控除額は、最大で2.8万円で、保険料を年間で5.6万円以上支払っていた場合に受けることができます。

住民税の税率は10%ですので、

2.8万円×10%=2,800円

を節税することができます。

所得税と住民税を合算すると、毎年1万円近くの節税効果があり、これが30年間続くとなんと30万円以上の節税になります。

個人年金保険料をうまく活用することによって手元に使えるお金をさらに増やすことが可能です。

注意点

住民税の保険料控除は、一般(死亡保険など)介護医療(医療保険など)個人年金合わせて7万円までの控除なので注意しましょう。

また税制適格特約という特約を付加しないと、個人年金保険料控除を受けることができず、一般生命保険料控除の扱いとなってしまいます。

既に他の死亡保険なとで、多くの保険料を払っていた場合は、充分な節税効果を得ることができません。

税制適格特約を付加できる条件は以下の通りです。

・年金の受取人を被保険者と同じ人にする
・年金の受取人が契約者(保険料を払う人)もしくはその配偶者のいずれかであること
・保険料払込期間が10年以上
・年金開始日の年齢が60歳以上で、かつ、年金支払期間が10年以上であること

たのしみ未来の場合は、年金の開始年齢を60歳未満の年齢に設定してしまうと、この特約を付加できないので、注意しましょう。

たのしみ未来の注意すべき特徴3選

たのしみ年金にも、注意すべき特徴が存在し、加入をする時に注意して確認すべきです。

それぞれ解説していきます。

保険料払込免除がない

たのしみ未来には、保険料払込免除特約がないため、払込の途中で重い病気にかかってしまったり、高度な障害になってしまった場合でも、保険料を払い続けていかなければなりません。

仮に重い障害になってしまった場合、現在と同じ仕事を続けていくのは難しい場合が多く、高い確率で収入は減ってしまいます。

そんな中で、毎月数万円の保険料を払っていくことは、とても難しいことです。

仮に解約をしたとしても、元本割れを起こす危険性がありますし、保険料の払い込みを中止する払済という手段もありますが、契約から10年間は行えない可能性があります。

良い点

保険料払込免除特約がない代わりに、たのしみ未来は加入する時の告知が不要なため、加入しやすい保険となっています。

短期間で解約すると元本割れのリスクがある

たのしみ未来も契約してから短期間で解約すると、支払った保険料の合計よりも解約の返戻金が少なくなってしまう元本割れを起こす可能性があります。

特に加入してから5年以内に解約してしまうと払い込んだ保険料の8割も戻ってきません。

そして解約返戻金の額が払い込んだ保険料の合計を上回るのは最低でも20年以上場合によっては25年間支払い続ける必要があります。

解約を考えないといけない場面は意外に多くあり、例えば

・転職をして収入が下がってしまった場合
・夫婦のうち片方が離職してしまい世帯で見た時の収入が下がってしまった場合
・子宝にたくさん恵まれて多くの教育費が必要になった場合

などが挙げられます。

たのしみ未来の保険料は、最低でも月々1万円からですので、 今後収入が下がったとしても支払っていける水準の保険料に止めておくべきでしょう。

据置期間を設定しないと返戻率は高くならない

たのしみ未来は個人年金保険の中でも高い受け取り率を実現していますが、受取率を高くするためには、据置期間を設けなければなりません。

受取率を最大にするためには、据置期間も最大の15年間に設定する必要があり、保険料の払い込みが終わってから年金を受け取るまでかなりの期間が空くことになります。

15年とは、人が生まれてから中学校卒業するまでの年数と一緒ですので、その間たのしみ未来からの年金の給付を我慢しなければなりません。

仮に60歳まで保険料を払い込んでいた場合でも、75歳まで年金を据え置きしないといけないので、年金を受け取れるまでの15年は何かしらの方法で生活費を捻出する必要があります。

たのしみ未来のシミュレーション

それではここでたのしみ未来を様々なパターンでシュミレーションしてみたいと思います。

いずれの試算も

・保険料の払い込みは60歳まで
・据置期間有りの場合は15年で設定

30歳月払い保険料3万円の場合(男女共通)

・据置期間なし(10年確定年金)
払込保険料合計:1080万円
年金受取開始年齢:60歳
基本年金年額:113.07万円
年金受取総額:1130.7万円
返戻率:104.6%(年金受取総額/払込保険料合計)

・据置期間有り(10年確定年金)
払込保険料合計:1080万円
年金受取開始年齢:75歳
基本年金年額:120.09万円
年金受取総額:1200.9万円
返戻率:111.1%(年金受取総額/払込保険料合計)

30歳から毎月3万円ずつ保険料を支払っていると、払い込む保険料の合計は1000万円を超えます。

そして据置期間を設定することにより、返戻率も111.1%となり、個人年金保険の中ではとても高い水準になります。

年金の年額も120万円ありますので、月に10万円程度受け取ることができるので、老後の生活費を補填するには十分な額でしょう。

しかし、30代はこれから結婚や出産、子供の進学に転職などライフイベントがたくさん発生する可能性がありますので、本当に毎月3万円の保険料を支払っていけるのか考えて加入するようにしましょう。

40歳月払い保険料2万円の場合(男性)

・据置期間なし(10年確定年金)
払込保険料合計:480万円
年金受取開始年齢:60歳
基本年金年額:49.4万円
年金受取総額:494.0万円
返戻率:102.9%(年金受取総額/払込保険料合計)

・据置期間有り(10年確定年金)
払込保険料合計:480万円
年金受取開始年齢:75歳
基本年金年額:52.44万円
年金受取総額:524.4万円
返戻率:109.2%(年金受取総額/払込保険料合計)

40歳から保険料払込を開始すると、保険料を20年しか支払わないことになるので、返戻率は少なくなってしまいます。

据置期間を設けることによって、返戻率を109%までは上昇させることが可能ですが、年金年額は50万円弱となってしまいますので、毎月だと4万円程度の給付となってしまい、少し心もとない額です。

50歳月払い保険料3万円の場合

・据置期間なし(10年確定年金)
払込保険料合計:360万円
年金受取開始年齢:60歳
基本年金年額:37.11万円
年金受取総額:371.1万円
返戻率:103.4%(年金受取総額/払込保険料合計)

・据置期間有り(10年確定年金)
払込保険料合計:360万円
年金受取開始年齢:75歳
基本年金年額:39.39万円
年金受取総額:393.9万円
返戻率:109.4%(年金受取総額/払込保険料合計)

50歳から毎月3万円を10年間積立てた場合、据置期間を設定しても400万円も貯めることができません。

仮に据置期間を15年設定した場合でも、年金の年額は39.39万円ですので、ひと月は32,825円となり、公的年金を補填するには、少ない額と言えます。

以上のシミュレーションから言えることは、できるだけ早めに個人年金に加入しておくことで老後の生活費を確保できると言えるでしょう。

歳を重ねてから急いで加入をしても、払込年数が少ないと返戻率が高くても、年金の受取額自体が少なくなってしまいます。

たのしみ未来はこんな人にオススメ

以上の特徴からたのしみ未来は、以下のような方々にオススメです。

とにかく高い返戻率の年金保険に加入したい

たのしみ未来は、据置期間を設けることによって、とても高い返戻率となります。

個人年金保険に加入する時は、少しでも高い返戻率の商品に加入したいという方には適しています。

ただし、個人年金保険は以前に比べて返戻率がかなり低下してしまっているだけでなく、少子高齢化が進むことによって、国の公的年金も減額となる恐れがあります。

このことから、個人年金保険だけではなく、様々な手段を用いて将来の資産を準備する必要があるため、たのしみ未来に加入したからといっても安心はできません。

生保の営業職員ではなく銀行職員から加入したい

たのしみ未来は、銀行から加入する保険のため、個人年金保険に加入したいけれども、生命保険会社の営業職員と面談するのは、抵抗があるという方にオススメです。

しかし、銀行員の説明を全て鵜呑みにするのではなく、しっかり自分で内容を理解してから加入するようにしましょう。

銀行で個人年金保険や終身保険などを契約した人から、「保険に入った覚えがない」というクレームがしばしば発生しています。

銀行は現在、低金利の影響を受けて、融資やローンなどの利息で収入を得ることが難しい状況です。

そのため、 銀行は投資信託や生命保険を販売することによって、販売元からの手数料収入で収益を上げています。

このような背景も踏まえた上で、 銀行員の説明を聞き加入するようにしましょう。

まとめ

たのしみ未来は、高い返戻率やクレジットカード払いはできることによりとてもメリットが多い商品ではあります。

しかし、保険料払込免除特約がなかったり早期解約による元本割れのリスクがあるのでデメリットも理解した上で契約するようにしましょう。

今後は、少子高齢化が進展していくことによって、公的年金だけでは老後の生活費を確保することは難しくなっていきます。

そのため、できるだけ若いうちにたのしみ未来に加入し、保険料の払込期間と据置期間をできるだけ長く確保すると、老後の生活費が確保しやすくなるでしょう。

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